とても楽しみにしていることがあります。

岩石町近辺(厳密に言えば住所は三輪になるそうですが)に
ブックカフェがオープン予定だそうです。

ただでさえ、大学時代にブックカフェを夢見ていた僕。
(その後、夢は本屋→農家と変遷し、結論としてキノコの会社のサラリーマンになった訳ですが)

わが街にブックカフェができることだけでも喜ばしいことなのですが、
ご主人のブログ「Book&Cafe ひふみよ」によると、
善光寺門前で店を開く理由の一つに、「男はつらいよ」から受けた影響があるとのこと。

僕がこのブログで最初に書いた文章と比べてみてください→「僕が門前に暮らす理由」

モチベーションがまったく一緒です。

他にも「ひふみよ」さんのブログに出てくるキーワードを挙げると、
ノルウェイの森に出てくる緑の家、
小沢健二のツアータイトル「ひふみよ」、
曽我部恵一氏のおすすめでこの本を知り、
ヴィレッジヴァンガードで手に取った、
暮しの手帖、
ビーパル、
カメラ関連、などなど。

僕のこれまでの人生や現在の生活に影響を与えてきたキーワードばかり。
シンパシーを感じずにはいられません。

ただ、心配もあります。

僕は、かつて企業の財務内容を診断する仕事をしていました。
そして今は会社から派遣され、大学院で経営学を学んでいます。
そうした経緯もあって、
あらゆる店を見ると、思わず採算性を考えてしまうのです。
まったくもって余計なお世話なのですが。

飲食店の場合、一日の売上は
(客単価)×(席数)×(回転数)で計算されます。

ここでブックカフェの課題として挙がるのが、「回転数」です。
本を読みながら、ということは当然、通常のカフェに比べると回転数が落ちます。
席数はコントロールできない固定化された要素ですから、
必然的に「客単価」を上げるほか、利益を上げる方法はないわけです。

客単価を上げるには、
ドリンクのおかわりをしてもらうか、「ブック」の売上を上げるかです。

新書の販売で取次(問屋)を通した場合、書店の粗利率は22〜23%に固定されます。
活字離れやネット書店の台頭により、リアル書店の経営が難しいのは周知の通りです。
(この辺の情報は「だれが『本』を殺すのか」[プレジデント社]や
「アマゾンドットコムの光と影」[情報出版センター出版局]を参照してください。
非常に面白い本です)

しかし、古本となると話は別です。

ブックオフの粗利率は56.4%(2010年3月期実績)。
ニーズと品揃えをうまく合致させれば高い利益を上げていくことは可能です。
おかわりをしたくなるコーヒーか、
「Amazonで買った方が安いけど、でも今すぐ欲しい!」と思える品揃え、
これが利益を上げるための必要条件となるでしょう。

ひふみよさんからすれば、大きなお世話でしょう。すいません。
ですが、大事な話です。
利益なくして存続はありえません。

長野では「あってよかった」と思える店が長続きしないことがしばしばあります。
長続きしない理由は「とんがりすぎ」にあるのではないかと思います。

とんがった店は楽しい。
しかし、受け入れてくれる人の率は低い。
だから、大都市なら成り立つ業態が、地方では成り立たないことが多い。
店側は、どこまでとんがり、どこまで丸くなるか、判断が難しいですよね。

ヴィレッジヴァンガードの菊地敬一社長は、
自分が買うような本は店に置いていないそうです。
マニアックすぎて売れないということでしょう。
自分の好きな分野、菊地社長の場合はアウトドアやジャズやバイクなどになるのですが、
その入門書的なラインナップを心がけてきたそうです。
「こっちの世界へおいでよ」と。
ターゲットは大学生を中心に、これから大人の世界に踏み出そうとしている年代です。

とんがりすぎず、丸くなりすぎず。

ヴィレッジヴァンガードは全国の地方都市にも受け入れられました。
(松本にあって、長野にないのは悔しいですが...)

そして、ヴィレッジヴァンガードが上手なのは、グッズの売り方です。
本で知的好奇心をそそり、すぐ隣に実物(バックパックやCDなど)を置く。
そこに利益の源泉があります。

話がそれました。
珍しく長々と、そしてとりとめのないことを書きました。
少し興奮しているのでしょう。

まぁ、つまりは単純に「ひふみよ」さんを応援したいということです。

(夫記)

安斎家のフツウな門前生活

子連れで門前に引越してきた一家の暮らしぶりを徒然なるままに綴ります。
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