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 少し前まで当たり前だった風景が、ある時気がついてみたら、もう見られなくなっていたというのはよくあることです。

 この春、この「宇都宮タクシー」の濃い緑の車両が姿を消しました。

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 屋根の上に「ハイヤーとタクシーの宇都宮」と書いてあるのが特徴的でした。

 ハイヤーもタクシーもあまり区別せずに使われますが、そういえば、最近はハイヤーと言う人を聞かなくなりました。
 私の祖父は、タクシーよりハイヤーという言葉をよく使っていたのを思い出します。「ハイヤーを呼んで・・・」などと。

 既に昨年から宇都宮タクシーはアルピコの傘下に入っていましたが、この平成28年4月1日、宇都宮タクシーはアルピコタクシーに合併して、車両はアルピコカラー(アルピコ交通のバスと同じ)になりました。宇都宮タクシーは、善光寺にほど近い新町に本社があり、善光寺で客待ちしているタクシーとしては一番台数が多いタクシーでした。緑が美しい善光寺周辺のイメージにもなじんでいたように思います。

 宇都宮タクシーの新町の本社はアルピコタクシーの「善光寺下営業所」として残るため、今までの運転手さんとお目にかかれる機会は多いでしょう。

 でも、ボディーの濃い緑は完全に姿を消してしまいました。

(小林竜太郎)

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 1月26日、NHKラジオ第1「ゆる~り信州」に出演して、長野県の映画館についてお話させていただきました。以下、その内容をお伝えいたします。

 善光寺の門前町として発展してきた長野の町ですが、明治の初めになると、善光寺の周辺には芝居小屋ができてきました。それが今の長野市の映画館の起こりです。私は、10年程前から映画館の調査もしています。

 2016年1月現在、長野県には、常時映画を上映している映画館(シネコンを含む)は9つの市と村に、計13か所あります。高知県のように、県庁所在地の高知市にしか映画館がなくなってしまったという県もありますので、とても多い方です。(長野県より面積の広い福島県でも、今は3つの市にしか映画館はありません)

 映画館が長野県では最も多かったのが昭和37年(1962)です。なんと、125館もありました。北は信濃町や木島平村、南は、根羽村や南木曽町といった町村にも映画館があったのです。

 その中でも、昭和30年代の映画の全盛期から現在に至るまで同じ名前が続いている歴史ある映画館を南から紹介しましょう。


●飯田市にある「トキワ劇場」。今の建物は、昭和40年代に建て直されています。

●伊那市にある「旭座 1」。明治時代に芝居小屋として始まって、今の建物も大正時代に建てられた建物。既に100年が経っています。

●茅野市にある「新星劇場」。現在は、定期上映はしていません。

●岡谷市にある「スカラ座」。現在は、7つのスクリーンのあるシネコンになっています。

●塩尻市にある「東(あずま)座」。今の建物は、昭和50年代に建て直されています。

●松本市にある「ピカデリーホール」。現在は、定期上映はしていません。

●上田市にある「上田映劇」。現在は、定期上映はしていませんが、大正6年(1917)に建てられた歴史ある映画館です。

●長野市の長野駅前にある「千石劇場」。私が調べたところ、昭和25年に、長野県内では一番最初に鉄筋コンクリートで建設された映画館です。

●長野市の権堂にある「相生座」。明治25年(1892)に千歳座という芝居小屋として始まり、明治30年に、日本に初めて映画(活動写真)が入って来た時から上映しています。私は、現在定期上映している日本の映画館の中で、最古ではないかと考えています。


 信州は各地に「まちの映画館」が今もいくつも残る場所です。地元の映画館で映画が見られるのを、とても大事な文化として残していきたいものです。

(小林竜太郎)

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 善光寺の南東側、三輪田町の田所町(たどころちょう)通りから見える旧「信州会館」の建物です。時代を感じる堂々たる洋館です。

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 昭和初期に建てられ、銀行頭取の私邸、GHQの情報機関、カトリック教会、陸軍の司令官官舎、洋食レストランとして活用されてきました。(毎日新聞長野版2015年1月20日) 数年前まで、信濃毎日新聞には、「各種宴会にご利用ください」という信州会館の広告がよく出ていました。5月からの15階建てマンション「サーパス三輪田町」の建設に伴い、壊されることになっていて、もうすぐ見納めとなります。

 かつて、長野郷土史研究会の総会をここで行ったこともあったそうです。

 多くの市民に思い出のある場所です。(小林竜太郎)
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 長野のまちなかでは、現在、亀の湯(諏訪町)、アルプス温泉(新田町)の2つの銭湯が営業しています。東の湯(柳町)も入れれば、3つです。

 年末年始の営業時間が掲示されていましたので、お知らせします。


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亀の湯 大正7年(1918)創業
 入浴料金 大人(12歳以上)400円 中人(6歳~12歳未満)150円 小人(6歳未満)70円
 通常営業 午後1時~午後11時(月曜定休)
 年末年始(2015~16)
        12月31日は、午後9時まで。
        1月1日、2日は休業。3日より営業。4日は月曜日ですが、営業。

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アルプス温泉  江戸時代末期(1860年頃)創業
 入浴料金 大人(12歳以上)380円 中人(6歳~12歳未満)150円 小人(6歳未満)70円
 通常営業 午後2時~午後10時30分(月曜定休)
 年末年始(2015~16)
        12月31日は、午後6時まで。
        1月1日、2日、3日、4日(定休日)休業。5日より営業

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 12月4日まで「長野銀行長野支店」だった昭和通り沿い(新田町)の同じビルを別の角度から撮影した2枚の写真です。(上12月16日、下21日撮影)

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 このビルの解体工事の準備が始まりました。解体された跡地は、隣りにできた「長野銀行長野営業部」の駐車場になる予定です。
 
 この2枚の写真、何かが違うのですが、何でしょうか?


 下の写真では、長野銀行の赤い看板が外されました。でも、それだけではないですね。そうです、アーケードが撤去されたのです。

 かつては権堂通りだけでなく、長野駅前から大門町までの中央通り(善光寺表参道)と、それと交わる東西の昭和通りの新田町交差点界隈の歩道の上には、アーケードがありました。

 戦後にできたアーケードは、長野オリンピック前から撤去されていき、歩行者専用の権堂アーケードを除けば、現在まで、わずかに残っていたのが、この長野銀行と、もんぜんぷら座(旧ダイエー)の北側だったのです。その長野銀行の部分がなくなり、残すは、もんぜんぷら座北側の短い区間だけになりました。

 アーケードという長野市の昭和のまちの面影が、この週末、また少し姿を消しました。

(小林竜太郎)

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小林竜太郎の門前町・昔ものがたり

長野郷土史研究会青年部/光竜堂代表の小林竜太郎さんが、知ると門前生活が面白くなる歴史トピックスをご紹介。
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